予防接種について

※要予約
お電話で1週間以上先のご予約をお願い致します。予約が確定されてから、ワクチンを注文しますので、キャンセルはご遠慮いただいております。

TEL:03-5568-0315

費用

ワクチンの種類 (診察料込みの価格となります)

★印のものは抗体検査あり
※在庫確保のため時間を要することがあります
注射 ワクチン名 接種回数
接種間隔
料金
(税込)
インフルエンザワクチン ¥4,180
新型コロナワクチン ファイザー コミナティ(1価:オミクロン株 XBB.1.5) ¥16,000
肺炎球菌ワクチン(23価) ニューモバックスNP 65歳以上 ¥8,800
肺炎球菌ワクチン(13価) プレベナー ¥11,000
帯状疱疹ワクチン シングリックス 2回目は1回目の
2-6ヶ月後
¥23,760/回
4価 子宮頚癌ワクチン ガーダシル 2回目:2ヶ月後
3回目:6ヶ月後
¥18,260/回
2価 子宮頚癌ワクチン サーバリックス 2回目:2ヶ月後
3回目:6ヶ月後
¥18,260/回
9価 子宮頚癌ワクチン シルガード9 2回目:2ヶ月後
3回目:6ヶ月後
¥28,160/回
★麻疹・風疹混合 (MR)
ワクチン※
ミールビック ¥11,000
★流行性耳下腺炎 (おたふく) ワクチン 乾燥弱毒生おたふくかぜワクチン ¥7,700
ジフテリア・破傷風・百日咳(3種混合DPT、成人用3種混合T-dap) ブーストリックス ¥10,000
ジフテリア・破傷風(2種混合DT) DTビック ¥6,160
ポリオ イモバックスポリオ皮下注 ¥10,000
破傷風 沈降破傷風トキソイド 2回目:3-8週後
3回目:2回目から6-18ヶ月後
¥3,300/回
日本脳炎 ジェービックV 2回目:1-4週間
3回目:6-12ヶ月
2回接種で4−5年の効果あり ¥7,000/回
髄膜炎 メイクアッドフィ筋注 ¥22,000
狂犬病※ ラビピュール 暴露前
2回目:7日目
3回目:21日または28日
暴露後
4-6回接種
¥20,000/回
A型肝炎 エイムゲン 2回目:1回目から2-4週後
3回目:1回目から6ヶ月後
2回接種で2-3年、3回接種で5年効果あり ¥9,000/回
★B型肝炎 ビームゲン注, ヘプタバックス-II水性懸濁注シリンジ 2回目:1回目から4週後
3回目:1回目から5-12ヶ月後
3回接種後に抗体確認 ¥7,000/回
★水痘(みずぼうそう) 乾燥弱毒生水痘ワクチン 2回:4-8週間後 ¥7,700/回
腸チフス※ Typhim Vi ¥11,000

検査

項目名 料金(税込)
水痘 (みずぼうそう) ¥4,500
流行性耳下腺炎 ¥4,500
麻疹 ¥4,500
風疹 ¥4,500
B型肝炎 (HBs抗原・抗体) 各¥3,500

抗体結果のお伝えのみ

料金(税込)
診察料
(抗体結果のお伝えのみ)
¥700

マラリア予防内服 (別途診察料がかかります)

薬剤名 一般名 服用方法 料金(税込)
マラロン配合錠 アトバコン/プログアニル 1日1回1錠
到着の1日前から帰国後7日目まで
1錠 ¥800

高山病 (別途診察料がかかります)

薬剤名 一般名 服用方法 料金(税込)
ダイアモックス アセタゾラミド 予防:1回125mg 1日2回
朝・夕食後
10錠 ¥2,400
治療:1回250mg 1日2回
朝・夕食後
10錠 ¥2,600

自費診察料

料金(税込)
自費初診料 ¥1,500
自費再診料 ¥750

ワクチンについて

インフルエンザワクチン

インフルエンザウイルスは毎年少しずつ形を変え、異なるタイプが流行するため、その年に合った予防接種を行う必要があります。日本でインフルエンザは例年12月~4月頃に流行し、例年1月末~3月上旬に流行のピークを迎えますので、12月中旬までにワクチン接種を終えることが望ましいです。
1度の接種による持続効果期間は約5ヵ月程度と短く、接種後に効力が発揮されるまでに2週間程度の期間が必要となります。
接種回数は、13歳以上は1回の接種ですが、13歳未満では2回の接種が必要です。2回受ける際の1回目からの間隔については、2~4週間の期間を空けるようにしてください。

肺炎球菌ワクチン

日本の死亡原因第5位である肺炎の2〜3割は肺炎球菌が原因の肺炎です。
65歳以上では5年に1回の接種が推奨されています。
ニューモバックスNP (23価:23種類の血清型を対象)は、1回目から5年以上あけて、2回目を再接種します。プレベナー(13価)は再接種の必要はありません。
ニューモバックスの方が広くカバーしますが、プレベナーの方が免疫を長いこと覚えさせておくことが可能です。
1回目のニューモバックスNPを接種した場合、1年以上あけてプレベナー13を接種することも可能です。またプレベナー13を最初に接種した場合、6か月から4年以内にニューモバックスNPを再接種できます。

帯状疱疹ワクチン

2種類あるワクチンのどちらかを選択します

1)乾燥組換え帯状疱疹ワクチン (シングリックス)

不活化ワクチンです。帯状疱疹の予防効果は90%以上、帯状疱疹後神経痛の予防効果も70歳以上で85%程度と非常に高いです。50歳以上に適応があり、計2回の接種が必要です。1回目の接種を終えた2ヵ月後に2回目を接種します。接種により10年間は効果が持続すると言われています。

2)水痘ワクチン(ビケン)

乾燥弱毒生ワクチンです。発症予防効果は50%程度とされ、帯状疱疹後神経痛を発症するリスクはワクチンを接種しなかった場合と比べ3分の1程度に抑えられるとされています。接種回数は1回で持続有効期間は5年程度です。

子宮頸がんワクチン (HPVワクチン)

近年増加している若い女性の子宮頸がんの原因であるヒトパピローマウイルス (HPV) 感染を予防するワクチンです。男性の中咽頭がん、陰茎がん、肛門がんの予防効果もあります。
HPVは、性的接触のある女性であれば50%以上が生涯で一度は感染するとされている一般的なウイルスです。子宮頸がんをはじめ、肛門がん、膣がんなどのがんや、尖圭コンジローマなど、多くの病気の発生に関わっています。9歳から45歳に適応があり、半年間で3回の接種が必要となります。
現在、日本国内で使用できるワクチンは2価ワクチン (サーバリックス)、4価ワクチン (ガーダシル)、9価ワクチン (シルガード9) の3種類で、防ぐことができるHPVの種類が異なります。
サーバリックス・ガーダシルは、子宮頸がんをおこしやすいHPV16型と18型の感染を防ぐことができ、子宮頸がんの原因の50~70%を防ぎます。シルガード9は、HPV16型と18型に加えて31型、33型、45型、52型、58型の感染を防ぎ、子宮頸がんの原因の80~90%を防ぎます。

接種スケジュール

一定の間隔をあけて、同じワクチンを合計2回または3回接種します。3種類いずれも、1年以内に規定回数の接種を終えることが望ましいとされています。

厚生労働省 ヒトパピローマウイルス感染症
~子宮頸がん厚生労働省 ヒトパピローマウイルス感染

※1:1回目と2回目の接種は、少なくとも5か月以上あけます。5か月未満である場合、3回目の接種が必要になります。
※2・3:2回目と3回目の接種がそれぞれ1回目の2か月後と6か月後にできない場合、2回目は1回目から1か月以上(※2)、3回目は2回目から3か月以上(※3)あけます。
※4・5:2回目と3回目の接種がそれぞれ1回目の1か月後と6か月後にできない場合、2回目は1回目から1か月以上(※4)、3回目は1回目から5か月以上、2回目から2か月半以上(※5)あけます。

サーバリックスまたはガーダシルを1回または2回接種している場合
原則として同じ種類のワクチンを接種することをお勧めしますが、医師と相談のうえ、途中からシルガード9に変更し、残りの接種を完了させることができます。その場合は1回目と2回目の間隔を1か月以上、2回目と3回目の間隔を3か月以上あけて接種します。

麻疹(はしか)

麻疹は感染力が非常に強く、簡単にヒトからヒトに感染する急性のウイルス性発疹性感染症です。主な症状は発熱、咳、鼻汁、結膜充血、発疹などですが、まれに肺炎や脳炎になることがあり、先進国であっても、患者さま1,000人に1人が死亡するとされています。
麻疹にかかったことがない方、麻疹の予防接種を受けたことがない方、ワクチンを1回しか接種していない方または予防接種を受けたかどうかがわからない方など麻疹への免疫が不十分な方は、予防接種を検討してください。

風疹

風疹は感染力が強く、ヒトからヒトに感染する急性のウイルス性発疹性感染症です。主な症状は発熱、発疹、リンパ節腫脹などですが、感染しても症状がでない人が15~30%程度います。
通常は自然に治りますが、まれに脳炎を引き起こす方がいらっしゃいます。妊娠20週頃までの妊婦が風疹ウイルスに感染すると、生まれてくる子どもが先天性風疹症候群 (難聴・白内障・心臓の病気などのリスク) となる可能性があり、予防のためには妊娠前に家族や周囲の方を含めて予防接種を受けておくことが最も重要です。風疹にかかったことがない方、風疹の予防接種を受けたことがない方、ワクチンを1回しか接種していない方または予防接種を受けたかどうかがわからない方など風疹への免疫が不十分な方は、予防接種を検討してください。

麻疹・風疹混合ワクチン

麻疹と風疹の混合ワクチンで、2回の接種がお済みでない方には全員に推奨されています。国内での流行もしばしばありますが、海外に行く場合には短期間であっても世界のすべての地域で接種が推奨されます。

破傷風トキソイド

破傷風菌は世界中の土壌に広く分布し、日本でも毎年患者さまが発生しています。破傷風菌は傷口から感染し、菌が産生する毒素が神経に作用して死に至ることもあります。渡航先での野外の仕事や辺境地への旅行などでケガをする可能性が高い人に接種がすすめられるワクチンです。特に高齢者では破傷風に罹りやすいと言われています。初回、1ヶ月後、1年後の3回接種で、効果持続は約10年間です。
日本では、小児期にジフテリア・百日咳・ポリオとの4種混合ワクチン(DPT-IPV)、ジフテリア・百日咳との3種混合ワクチン(DPT)、ジフテリアとの2種混合ワクチン(DT) が用いられています。1968年 (昭和43年) からは3種混合ワクチン (DPT)、2012年 (平成24年) からは4種混合ワクチン (DPT-IPV) として接種されています。追加の2種混合ワクチン(DT) を12歳時に受けていれば、20代前半くらいまでは免疫が持続するとされています。その後は、1回の追加接種で約10年間有効な免疫がつきます。

日本脳炎

日本脳炎は、日本脳炎ウイルスを保有する蚊に刺されることで起こる重篤な急性脳炎です。死亡率が高く、後遺症を残すことも多い病気です。流行地である東アジア・南アジア・東南アジアへ行く方は接種をご検討ください。媒介蚊の生息域拡大などにより、これまで非流行地であったオーストラリア地域でも患者さまの発生が続いています。
ワクチンは1~4週間隔で2回接種し、約1年後に追加接種を行います(基礎免疫)。基礎免疫の完了後は、1回の接種で4~5年間有効な免疫がつきます。

髄膜炎

髄膜炎は様々な細菌、ウイルスが原因となって脳に炎症が起こる病気です。髄膜炎菌は感染者の呼吸中に生じる飛沫や咽頭分泌物を介して感染し、地域での流行をもたらすことがあります。また、感染者 (病原体保有者を含む) との狭い空間での共同生活や日常的な接触 (キスやコップの共用など) が感染の原因となります。
髄膜炎菌にはいくつかのタイプがあり、A群はアフリカのサハラ砂漠の南側・髄膜炎ベルト地帯と呼ばれる大西洋からインド洋に至る東西に細長い地域が流行の中心ですが、メッカへの巡礼など人が密集する環境により西アジアでも流行が見られる場合があります。日本や欧米でもB群、C群、Y群、W-135群などが学生などの間で集団感染を起こしました。予防には、髄膜炎菌のA、C、W、Y群に対する4価結合型ワクチンが有効ですが、このワクチンではB群は予防できません。

狂犬病

狂犬病は、発病すればほぼ100%死亡する病気です。アジア・アフリカ地域を中心に世界中で発生しています。イヌだけでなくキツネ、アライグマ、コウモリなどの動物に引っかかれたり、咬まれたりすることによって感染し、長期滞在、研究者など動物と直接接触し感染の機会の多い場合や、奥地・秘境などへの渡航ですぐに医療機関にかかることができない方に接種が検討されます。曝露前 (渡航前) には、1ヶ月間で3回の接種が必要です。曝露前のワクチン接種を行っている場合であっても、狂犬病が存在しないとされる限られた国々以外、特に狂犬病発生地域では、動物に引っかかれたり、咬まれたりした場合には曝露後 (動物に咬まれた後) にもワクチン接種が必要であることに注意が必要です。曝露後の接種に関しては、咬まれた傷の状況や使用できるワクチンの種類により接種回数が異なります。適切に曝露後ワクチンを接種できれば、発症を予防することができます。

A型肝炎

A型肝炎は加熱処理されていない食べ物や飲み物から感染する病気で、上下水道の整備が悪い国を含めアジア・アフリカ・中南米に広く存在します。85℃で1分間以上加熱することで不活化されます。発症すると入院治療が必要となる場合があり、途上国に滞在する人に接種がすすめられるワクチンです。日本では70歳以下の人に抗体保有率が低いことがわかっています。ワクチンは2~4週間隔で2回接種します。6か月目に追加接種をすると少なくとも5年以上の効果が続くとされています。

B型肝炎

B型肝炎は新生児期を中心とした母子感染と、思春期以降の性行為 (唾液や体液の濃厚接触) を通じた感染の2つが主な原因となっています。
(以前は輸血や医療従事者の注射針による針刺し事故など血液を介した感染が問題とされていました)
一般に健康な成人の感染では一過性のことが多く、急性肝炎の経過をとるものと不顕性感染となるもの (感染しても症状が出ない) があります。一過性のものでは約2%の劇症化して死亡する例を除くと、多くは、3か月ほどで肝機能が正常化します。ワクチンは4週間隔で2回接種し、さらに、20~24週間後に1回接種します。

各地域で感染リスクがありワクチンで予防や重症化の防止ができる疾患

地域 A型肝炎 B型肝炎 ポリオ 狂犬病 日本脳炎 髄膜炎菌 麻しん
風しん
水痘 破傷風 インフルエンザ
北アメリカ
カリブ
中央アメリカ
南アメリカ
中央アジア
東アジア
東南アジア
南アジア
西アジア
豪州
ニュージーランド
メラネシア
ミクロネシア
ポリネシア
北アフリカ
東アフリカ
中央アフリカ
西アフリカ
南アフリカ
北ヨーロッパ
東ヨーロッパ
西ヨーロッパ
南ヨーロッパ

◎:疾患に感染するリスクがある地域に渡航する場合は、渡航前の予防接種の検討を推奨
○:局地的な発生地域への滞在、感染リスクがある行程、渡航者のご年齢等の免疫状況等によって、渡航前の予防接種を検討
※黄熱病ワクチンは南米やアフリカの一部の国で必要ですが、当院では取り扱いございません。

予防接種後の注意点

予防接種終了後15~30分程度は、当院に滞在していただくか、すぐに連絡が取れるようにお願いいたします。接種部位の異常や体調に異変が生じた際は、速やかに医師の診察を受けてください。接種部位は清潔にして強くもんだりしないでください。接種後24時間以内は体調が変化する可能性がありますので、多量の飲酒と激しい運動は控えるようにしてください。

予防接種を受けられない方・注意が必要な方